カテゴリ:
IMG_0045たまにYouTubeなんかで「3.11」の映像を見る。
あの時を忘れないために。
見ているとカーッ…とカラダが熱くなる。
知らないうちに眉間にシワが寄っている。
あの時経験したとんでもなく長く感じた数分間の揺れが蘇ってくる。

東日本大震災から3年5ヵ月経った。
被災地の地元新聞には震災関連のページがある。
死者行方不明者の更新や捜索の行方。
復興に関する事業や市民の動き・イベント。
被災の責任問題に関する訴訟 etc…

震災関連のページ以外にも“震災”とか“復興”の文字が必ずある。
ローカル局のニュースでも同じように連日震災関連の話題は必ず読まれる。
故に根本的には我々被災地の人間は「震災を忘れる」ことはまずありえない。

それでもやっぱりあの時受けた恐怖や絶望感は今は殆ど無い。
映像を見て「あぁ…そうだったな」って思い出すレベル。
無論、当時のままの恐怖感を抱いたまま今に至るのは物凄く辛いし、精神を病んでる可能性だってある。人間やっぱり笑っていたいものだ。

戦争でもそう。
震災でもそう。
受けた心の傷の修復は長い年月が掛かるだろうけど、本能的に心の置き場所は平穏になっていくような気がする。
穏やかになりつつもつらい経験も忘れたい過去も記憶に留めておかねばならない。
家族を含め自分に対する防災の戒めでもあるし、地域社会の未来のためでもある。

是非これらの映像や震災関連を記録した書籍は直接的に被災してない他地域や海外の人に見て読んで欲しいものだ。