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25うぉーーーっ!
泣ぐ子はいねがぁーーー!
悪りぃ子はいねがぁーーー!

つって突然家の中に入ってくるんだわ!
そりゃもう子どもたちは親たちにガッツリしがみついて半狂乱になって泣き叫ぶ!

ご存知、秋田の伝統文化「なまはげ」だ。
秋田で生まれた私も子供の頃に“やられた”記憶がある(笑)
冬になってくると思い出しますな。
しばらくはこれがトラウマになって暗がりや自宅の奥の部屋とか裏庭の大きな木のウロなんかは怖くて近づけなかった。
当然 “悪りぃ事”なんかしようもんなら「なまはげ来るぞ!」と脅かされる。
地域の伝統行事と子どもの躾が上手く融合した文化だと思う。
つうか、実際あの勢いで来られたらなんにも知らない大人だってビビるわ(^^;)
ゆるキャラならぬ“コワキャラ”ですな。

ただ、いくら怖い鬼の顔をした“なまはげ”でも見様によっては優しさと言うか、怖さの裏にある慈悲深さみたいなもんを感じることができる。
愛情を持って叱りに来てくれる…みたいなw

かつて「独眼竜政宗」でも梵天丸が不動明王を見て、
「なぜこの仏さまはこんな怖い顔をしておるのじゃ?」
「不動明王は外見と違って心は慈悲深い。外見が恐ろしいのは戒めるためじゃ!」と虎哉和尚。
しばらく自問していた梵天丸が一言・・・
「梵天丸も、かくありたい…」と。

なまはげに似た伝統文化は東北を中心にあちこちで見られる。
怖い中にも慈悲の心。
幼い子供にあまりにも過大な恐怖心を植え付けるというのも問題だけど、ほどほどな薬としては効果テキメンである。
逆に、優しい顔して心が鬼なのはマジ勘弁だけどw


「悪りぃ子はいねがーーー!」

はい、ここにいます!σ(゚∀゚ )オレ…ハハ