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勾当台公園仙台市民でも意外と知らない人が多いのではあるまいか?
市民には馴染みのある勾当台公園。
ここにある段差を流れる滝。
これは人工の落差を利用したものではなく自然の地形の落差を利用したものだということを。

要するにここがこんなふうに公園として整備される前は標高差3〜4mの段丘だったんだと。
よっく注意してみてみると市役所側から県庁側に渡ると道路は登りになってるし、公園を見ればそれ自体が上の段と下の段に分かれている。
この上の段には明治の初めまで“定禅寺”があったんで、仙台城方面からこの寺に通じてくる道を定禅寺通りと呼んでいたんですな。

この段丘は定禅寺通りを南に横切って錦町公園の南側へと進む。
錦町公園の南西側からデジタルアーツ専門学校の南西側も家具の街“本町”に向かって急激に下り坂になるのも段丘の段差だ。

街中で見れるこの上の段丘は「上町段丘」と言って、下の方は「中町段丘」というのだそうだ。
その中町段丘は多少の起伏を繰り返しながら荒町の南側あたりで一段と下る。
ここが中町段丘の終わりで、そこから広瀬川に向かっては「下町段丘」となる。
仙台市街は広瀬川が造った段丘の上に広がった街だったんですな。

街を歩く時って、大体はお店だとか建物の様子に気を取られがち。
目線を街の起伏や道路の曲がりとか道路の幅とかに注意してみるとぜんぜん違った面白さが見えてくることを最近知った。
ビッシリとした住宅密集地なのになんでここだけクネクネの道が…?って思って古地図を見ると小さな川だったとか…。
ブラタモリの影響かな…(笑)
その後、仙台地図さんぽの書籍版(完売)やiPhoneアプリ版を持って街に出かけるようになると100年前の街との比較ができて、今いる場所が昔は風呂屋だったとか時代の流れに身を置くことができて素晴らしく面白い。
街中の新しい歩き方ですなw