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どうだろ…?
「寛文事件」と聴いてそれがどういう事件だったのか知ってる人ってあんまりいないんじゃないかと思う。
「仙台藩のお家騒動」とか「樅ノ木は残った」ってなると聞いたことはあるって人はいるかもね。

IMG_1599GW最終日。
仙台市博物館で6月10日まで開催している企画展、
「仙台の御家騒動『寛文事件』を追いかけろ!」
を見てきた。

歴史の学者さんだとか地元史家、「樅ノ木は残った」のファンとかよっぽど歴史に通じてる人でないと恐らくこの事件はどんなもんだったのかは判りづらいと思う。
しかも今に至ってもその真相がはっきりしていないんだから尚更だ(笑)


企画展では事件の背景になりうる直前の藩の体制・人物相関など、資料を元に詳しく説明・展示してあるので非常に判り易い。
後は登場人物をいかに把握するだけだ。

事件そのものは、幕府大老酒井雅楽頭邸で藩の至らぬ所を“裁定中”に仙台藩奉行の“原田甲斐”が伊達一門の“伊達安芸”をぶった斬ってしまった刃傷事件なのだが、“イイモノ・ワルモノ”が双方の言い分や解釈によって双方まちまちになってしまってる。
つまり言いたいことを言い合って埒があかない状態なのだ。
もうちょっとで仙台藩自体がお取り潰しになりかねないほどの大事件だったのだが、それほどの事件なのにかかわらず結局は誰が藩に取って忠臣だったのかが明白になってない。
企画展でも“結論”は出さないで閉めているのが憎いところだ(笑)

ただ、モヤの中だった「寛文事件」がオラ的にはようやっと見えてきたかな…って感じだ。
戦国や幕末のように時代的にはなかなか興味の沸かない時代のできごとである。
興味を持てたってことに関してはこの企画はいいキッカケを与えてくれたかなって♪

「樅の木は残った」・・・読んでみようかなw